AHA!

Archive for Human Activities

人類の営みのためのアーカイブ

はな子のいる風景

人はなぜ、象の前で写真を撮るのか──。

「はな子のいる風景」は、東京・井の頭自然文化園にて長らく飼育され、2016年にこの世を去ったアジアゾウのはな子にまつわる記録と記憶を集めるプロジェクト。その成果は、市民が撮影したはな子との記念写真、写真の撮影当日に記された飼育日誌、写真の提供者から寄せられたテキストなどによって構成された同名の記録集として結実。戦後の日本に最も早くやってきて、戦後の日本を最も長く生きた一頭の象の69年の歩みと、象を取り巻く人々の喪失と再生の経験を辿るメモリアル。

2015年11月 展覧会「カンバセーションピース」(吉祥寺美術館)の一環として写真を募集 2016年5月 はな子亡くなる(推定69歳) 2016年9月 展覧会「コンサベーションピース」(吉祥寺美術館)の一環として写真を募集
2017年9月 記録集『はな子のいる風景』を刊行
2017年同月 吉祥寺美術館、井の頭自然文化園、JR吉祥寺駅「はなこみち」にて展示
2018年10月 展覧会「Kuandu Biennale 2018」(關渡美術館、台湾)に参加
2019年8月 展示&フェア「『はな子のいる風景』と記録集をめぐる23の日記」(NADiff a/p/a/r/t)
2023年11月 展覧会「動物園にて」(東京都美術館)に参加

〈展覧会〉
コンサベーション_ピース
日時:2017年9月9日-10月15日
会場:武蔵野市立吉祥寺美術館

Kuandu Biennale 2018
日時:2018年10月5日-2019年1月6日
会場:KdMoFA 關渡美術館

動物園にて
日時:2023年11月16日-2024年1月8日
会場:東京都美術館

〈書籍〉
記録集『はな子のいる風景 イメージを(ひっ)くりかえす』
I’m calling you. rebirth (reverse) of humans and the elephant.
企画:AHA!![Archive for Human Activities / 人類の営みのためのアーカイブ]
取材・編集・執筆・構成:松本篤(AHA!)
デザイン・構成:尾中俊介(Calamari Inc.)
取材・編集補佐:大内曜(武蔵野市立吉祥寺美術館)
寄稿:保坂和志
協力:公益財団法人東京動物園協会 井の頭自然文化園
印刷・製本:大村印刷株式会社
貼込・差込:社会福祉法人武蔵野 ワークセンターけやき
発行:武蔵野市立吉祥寺美術館、2017年
価格:2,200円(税込)
・W220×H188mm / 192ページ(+小冊子+貼込+差込等)/ モノクロ(カラー)
・本書は企画展『コンサベーション_ピース ここからむこうへ』のために制作されました

2017.10.17