1939.07.21

なぞるとずれる Archive

2020年1月21日、私たちは『慰問文集』を書いた女性（発行当時・尋常小学校3年生）のご親族に取材を行いました。ご親族からお借りしたのは、女性ののちの義兄となる男性のアルバム。あるページに「第19期生徒文中隊　遊泳演習の思出」と書かれた写真がありました。のちの義兄は、上海事変が起こった昭和10年に陸軍工科学校に入学、卒業後は近衛師団、陸軍工科学校などに配属されます。昭和19年に北支方面に派遣、終戦後は河南省洛陽に抑留、昭和21年に博多港から帰還、復員しました。いわゆる職業軍人でした。慰問文が書かれた昭和14年当時、彼は陸軍工科学校武器科に助教として勤めていました。

posted on 2020.09.18