サンデー・インタビュアーズ

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わたしの場合

トヨムラ

トヨムラ2022年度メンバー

東京で働きながら、週末は山間地でフィールドワークをしている。戦前から戦後へ技術が発展するなかで、世の中がどのように変わっていったのか、また何を失っていったのかに関心を抱く。

2022年度の〈きく〉

No.69『新百貨店落成式など』09:30No.69『新百貨店落成式など』09:30

画面にアップで映される女性がいかにも「教育ママ」的な吊り目の眼鏡を選んで身に着けている様子が気になった。女性にとって身に付けるアクセサリーやメイクは、個人が社会に対抗していくための武器だと思う。自分も営業職だったとき、相手に失礼のないよう、きちんと話ができる人だと思われるよう、メイクやファッションに気をつかっていた。この吊り目のデザインの眼鏡は「教育ママ」のアイコンとして、漫画や映画のなかでもよく見られる。たとえば、ドラえもんのスネ夫のママ、キテレツ大百科のトンガリのママ、1970年の映画『ハレンチ学園 タックル・キッスの巻』にも、このデザインの眼鏡、派手な眼鏡を身に付ける母親たちが登場している。1970年代、なぜ彼女たちはその眼鏡を選び身に着けて、良妻賢母の振る舞いをしているのだろうか。

ワークショップを振り返って

自分が生まれた家庭では8ミリフィルムの機械は見たことがなく、記録映像媒体はVHSの時代でした。今のように携帯電話で誰でもなんでも記録できる状況とは違い、当時の高価で貴重なフィルムで撮られた映像は、誰かが残しておきたかった光景を撮ったものなのだろうなと思いました。プロではなく一般家庭でのフィルム映像とのことですが、映画のようにこだわって編集されたものもあり、驚きました。ワークショップで、みんなで同じものを鑑賞することも面白いなと思いました。当たり前ですが、私よりもずっと上の世代の方々が生きてきた時代と今の時代とでは、ものの見え方がだいぶ違っていたことも改めて気付かされました。